単焦点レンズの心地よさに気づいてから、旅に持ち出す機材が少しずつ変わっていきました。
気がつくと、防湿庫の奥で出番を待ったまま眠っているズームレンズがひとつ、またひとつ。
思い出深い写真をたくさん撮ってくれたレンズでも、使わなくなった瞬間からいつか手放す存在になることがあります。
どうせなら、次に使ってくれる人のもとへ丁寧に渡したい。
そんな気持ちで始めた売却準備は、思っていたより静かで前向きな時間でした。
今回は、私が実践してきた“ズームレンズを高く売るためのコツ”を紹介します。
状態を整える
まず大切なのは、レンズの状態をできるだけ整えてから査定に出すことです。
前玉と後玉を柔らかいクリーナーで優しく拭き、外装の汚れを落としていきます。
細かなほこりを払うだけでも印象は大きく変わり、査定する人に「丁寧に扱われてきたレンズ」だと伝わります。
ズームリングの動きやAFモーターの音も確認しておくと安心です。
普段使っていないレンズは、久しぶりに動かすと油膜が馴染む感じがあり、少しぎこちないことがあります。
軽く動かしてから査定に出すと、動作チェックの段階で良い印象を持たれやすくなります。
付属品を揃える
売却額を左右するのが、付属品の有無です。
箱、説明書、レンズフード、前後キャップ、さらにはポーチや外箱の緩衝材まで、揃っているほど査定が上がりやすくなります。
私自身、旅先でフードを外したまま歩き、どこかのカフェに置き忘れたことがありますが、「フードがあるかないか」で金額が変わることを知ってからは、付属品をひとまとめにして保管するようになりました。
バイク撮影で使っていたカメラバッグやレインカバーも同じで、付属品が揃っているとすぐに使える状態として評価されます。
売却前に一度棚を見直すと、意外なところから付属品が見つかることも多いです。
タイミングを読む
ズームレンズを高く売るためのコツのひとつは、手放す時期を意識することです。
新しい後継モデルが発売される前後は相場が変動しやすく、旧モデルの価値が下がりやすい傾向があります。
逆に、新モデルが出る前のタイミングや、中古市場で需要が高まる季節(春の旅行シーズンや秋の紅葉シーズン)は狙い目です。
また、単焦点を購入したいタイミングで売却を合わせると、予算の見通しが立ちやすく、買い替えの負担も軽くなります。
売却は「手放すため」の作業ではなく、「次の撮影旅を準備する時間」だと思うと、気持ちが穏やかになります。
査定前のひと工夫
オンライン査定を利用する場合、レンズの状態を写真で伝えることが多いため、撮影する環境も少し整えておきます。
白い背景の上にレンズを置くだけで、清潔感が出て印象が良くなり、傷の位置や金属部分の状態も分かりやすくなるのでおすすめです。
商品情報を入力するときは、使用年数、保管環境、傷の有無を正直に書いておくと、査定後のズレが起こりにくく、やり取りがスムーズです。
レンズフードやキャップなど細かな付属品がある場合は、写真に写し込むと査定側も状況を把握しやすくなります。
手放すことは少し寂しいものですが、ズームレンズがまた誰かの撮影旅に寄り添い、新しい景色を写してくれると思うと、前向きな気持ちに変わりますよ。
